【旅行記】「ふらっと能登旅」

 この旅行記は、令和6年能登半島地震の前に書かれたものを

加筆・修正して新たに記事にしたものです。

掲載している写真の景観などは震災の影響で大きく変化している場合もあります。



■ 思い出の地、能登


最初に、この度の能登を震源地とした地震で被害を受けられた皆様に

お見舞いを申し上げます。


能登には数回旅行したことがあり、

初めての一人旅をした個人的に思い出深い場所です。

能登は電車が奥能登の玄関口である穴水で終点なのですが、

バス路線が発達していて自動車の運転ができない私でも

道の駅や観光地に行きやすかったです。

能登を走るバスの車窓から撮影したものです。
バス旅は自分で運転しなくていいので、
車窓から見える絶景をいつでも撮影することができます。


その能登が今回の地震で多くの分野で影響が出ているため、

私ごときでは何の力にもならないことは知りつつも

能登を応援したいと思い、この旅行記を書きました。


一人でも多くの方が能登に興味を持っていただけると幸いです。



■ 渚を走る、歩く、飛ぶ


千里浜なぎさドライブウェイは日本で唯一の

自動車で走ることができる砂浜です。


砂浜に車輪の跡が!

波打ち際を自動車で走ったら、暴れん坊将軍の現代版のようです。

(このコメントの意味がよく分からない人は、お近くの中高年に聞いてみてください)


日の光を浴び、潮風を切って海の真横を運転できたら

爽快でしょうね…私は自主免停中ですが。



砂浜を歩いていると…


こ、このトゲトゲは、まきびし!?


実は、鳥の足跡でした。


よく見たら、一枚目の写真で海鳥が海辺で群れていますね。

彼らの足跡でしょうか。


砂の粒子が細かくてサラサラしているので、

軽い鳥でも足跡がつくようです。


人間だけではなく、動物も楽しめる砂浜です。



砂浜に行くまでのトンネルの道で、気になるものが…

お気づきだろうか…。

道の端に、謎の顔が…。

金属製の側溝のふたが潮風と砂で浸食され、
リアルな横顔が出来上がりました。

人間も、自動車も、動物も、謎の物体をも集める、
魅力的な渚です。



■ 宇宙人も能登が大好き


千里浜なぎさドライブウェイが走る羽咋市では、
市内各地でサンドアートを楽しめます。

右端の首だけのバカボンのパパは、私の中でトラウマ画像である

天才バカボンのエンディングで首がゴロンと転がっている場面が思い出されました。

41歳の春だから…。



羽咋市は江戸時代から未確認飛行物体の目撃情報があるUFOの町でもあり、

あちこちにUFOや宇宙人モチーフを見かけます。

宇宙人好きとしてはとても楽しい。

宇宙人、農家に潜入捜査中。
意外と地球の農業を満喫しています。

羽咋市には能登の名産品を購入できる
道の駅「のと千里浜」があります。

道の駅のシンプルで可愛い壁画。
少ない線で対象を表現できる、こういう絵を私も目指したい…。
宇宙人もさりげなくいる。


これは能登の地形をキャラクター化したパッケージが
キュートで思わず買った干し大根です。

右の缶バッチのように、口を開けたように見える能登半島は
リアルな地形でも目を付けたら愛らしいキャラクターになります。

能登ふるさと博のマスコット「のとドン」も
能登半島をキャラクターにしたものです。

スタンプラリーに参加した時の景品ののとドンタオルです。
未開封。


宇宙人も、空から見た能登の形に惹かれて
飛来したのかもしれません。



■ 能登の名産品色々


能登は天然フグの漁獲高が日本一だそうで(下関だと思っていた)、

都会で食べたら倍の値段がしそうなフグ丼をお手頃価格で堪能できました。


能登のフグといえば、幻の珍味として有名な「フグの子」があります。

猛毒のテトロドトキシンが含まれるフグの卵巣をぬか漬けにして

無毒化したもので、石川県でしか製造が許可されていないそうです。

恐らく世界的に見てもここだけでしか食べることができないであろう代物です。


これはパウチ加工された商品です。

フグを食べ慣れていない階級の人間なので、

下の方に検査済みとあると安心して食せます。

お茶漬けやおにぎり、パスタにおすすめです。



他にも、一匹400万円(!)で競り落とされたと話題になった

天然寒ブリ「煌(きらめき)」や、

一杯500万円(!!)の値段が付いたこともある「加能ガニ」など、

豊かな能登の海が育てたブランド海産物も味わえるそうです。



能登はイカが名物で、イカをテーマにした観光施設もあります。

能登町にあるイカの駅つくモールの巨大オブジェ「イカキング」です。

震災前は観光に一役買っていた王様には、握りしめられることもできました。


そんな能登のイカを使った調味料が、魚醤「いしる」です。


イカいしる以外にも、サバやアジを原料にしたものもあります。

それぞれ風味が異なりますので、お好みの味を見つけてみてください。


商店で料理用に一本買った後に朝市でも売られていたので

追加でもう一本買ってしまいました。合計1リットル。

液体をお土産にするのは重さで疲れる…でも買えて満足!


個人的には、マヨネーズ並みの万能調味料だと思います。

魚介のうまみがつまっていて、炒め物や汁物の味付けに、

または隠し味などに使うと風味が格段に良くなります。

塩分が強く少量ずつ使うため一本買うと長持ちします。

チャーハンやいしる焼きそば、カレーやスープの仕上げにおすすめです。


料理下手な私でもいしるを使えば普段の食事に深いうまみを

加えることができます。

能登に行ったならば、重い思いをしてでも買う価値があります。



■ 能登を支援し続けよう


震災後、何度か能登に行きました。

過去に何度も歩いた街の光景の変わりように言葉が出ませんでした。

しかし学んだことも多く、現地の方の体験談や被災した建物を見たことで、

防災への意識を高めることができました。

昨今の集中豪雨は、これまでの経験や知識が通用しないほど強烈であること、

集中豪雨の際には小さな川でも氾濫したら危険な状態になること、

地震の後に豪雨が降った時には土砂災害に警戒すること、

避難所に入れない場合もあるので、防災グッズや数日分の食料を常備しておくこと

などを意識することが大切です。

能登で起こったことは、今後日本のどこでも起こり得ることです。


能登に関する情報は悲観的なものばかり報道されているので、

ここでは震災後に巡り合った元気になれるようなキャラクター(一部生物)を

集めました。


輪島の社会福祉協議会からいただいたシールです。


中央とその右隣はマスコットキャラクター「ふくしあいちゃん」ですが、

同じキャラのはずが左右で形状が大きく異なるような…?


拡大図。

本当に同じキャラだろうか…第二形態?



能登のシンボル、軍艦島とも呼ばれる「見附島」ですが、

地震の影響で大きく姿を変えていました。


これは震災前の姿です。


震災前の特徴的な姿はキャラクターとして残っています。


珠洲のゆるキャラ、「みつけたろう」のあみぐるみキーホルダーです。

イラスト版よりも可愛いバランスになっています。

みつけたろうのおかげで、かつての見附島は人々の心に生き続けます。



能登の蜂蜜のパッケージです。


これも前の項でご紹介した能登半島の形をキャラクター化した絵です。

このまま復興支援ポスターにもできそうな目を引くデザインです。



道の駅「桜峠」は日本庭園と鯉の泳ぐ池が名物でした。


震災後に訪れる機会がありましたが、

残念ながらかつての面影はなくなっていました。

しかし、鯉たちは変わらず元気よく泳いでいて元気をもらいました。


人面魚も元気そうでよかった!


鯉の泳ぐ池を撮影したら、偶然虹が映り込んでいました。しかも二本も!


この地に良いことが起こる前兆だと期待しましょう。



■ 最後に


今回は能登の旅の思い出をご紹介しました。


今回の震災で、能登の地形は大きく変化しており、

特に道路のひび割れや崩落、隆起が著しいため、

以前のように観光ができるようになるまでは時間がかかるかもしれません。


しかし、私たちが能登のためにできることはたくさんあります。

義援金を送ったり、石川県内を旅行したりすることも応援になります。


一番身近な支援の方法は、能登の特産品を買うことです。

スーパーでも注意深く見ていると、特に海産物や加工品などで

能登のものを見かけます。


能登のアンテナショップも各地にあります。

東京駅近くに「八重洲いしかわテラス」が営業しています。

大阪駅直結の商業施設KITTE大阪にも「富山・石川・福井情報発信拠点HOKURIKU+」

があります。

どちらも地域の玄関口になる駅のアクセスしやすい位置にありますので、

観光や仕事で立ち寄った際に立ち寄って能登の美味しいものを買って応援しましょう。



能登で見たこの美しい夕日を、再び見ることができるまで応援し続けます。


(初回公開日:2023年05月13日)

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