【旅行記】「JR西日本赤字路線で道の駅巡り(7) 紀勢本線の旅 前編」

JR西日本の赤字路線で道の駅巡りをするシリーズです。

今回から2回に分けて紀勢本線の旅をお送りします。


本州最南端…に近い場所から見る朝日。



■ 紀勢本線についてざっくり解説


紀勢本線は、三重県亀山市の亀山駅から

和歌山県和歌山市の和歌山市駅に至る路線ですが、

亀山駅から新宮駅間はJR東海、新宮駅から和歌山市駅間は

JR西日本の管轄です。


JR西日本管轄の区間のうち新宮駅から和歌山駅間は

「きのくに線」の愛称が付けられています。


きのくに線の赤字区間は、新宮駅から白浜駅間です。


同区間の沿線にある歩いて行ける道の駅は4件あります。

上の地図上の1番は道の駅「なち」、

2番は「たいじ」、

3番は「くしもと橋杭岩」、

4番は「すさみ」です。


きのくに線の旅前編では2件の道の駅をご紹介します。



■ 道の駅「なち」


那智勝浦町にある道の駅「なち」(那智駅交流センター)は

きのくに線那智駅に隣接しています。


那智駅の駅舎は熊野那智大社を模し、社殿風の立派なデザインですが、

撮影していなかったので日本で10番目くらいに長そうな

駅のホームに設置されたベンチの写真をごらんください。


長い…。



こちらの道の駅には温泉施設「丹敷の湯」、

農産物直売所や「熊野那智世界遺産情報センター」などの

施設があります。


農産物直売所は、お土産品や加工品、

名物の勝浦産生マグロのお造りといった食料品など

充実していますので食べ物の買い出しはこちらでどうぞ。


私は旅行中のビタミン不足を補いたくて

ポンカンのストレートジュースを買いました。


シーズンではなくても加工品が販売されているのは嬉しい。


和歌山は柑橘類の日本有数の産地なので、

ポンカン以外にもうんしゅうみかんや清見など

様々な種類の柑橘類のストレートジュースが売られています。

甘味や酸味も色々なので、自分好みの柑橘を探してみてください。


こちらはみかん色?の駅前ポストです。


みかんは栄養面だけではなく見た目でも

元気になれる色をしています。



駅の近くには海水浴場もあります。

那智の滝や熊野那智大社も那智駅が最寄りですので、

レジャーやお参りの前後の買い物に立ち寄ってみてください。



■ 道の駅「たいじ」


道の駅「たいじ」へはきのくに線太地駅から徒歩約9分です。


くじらのまちだけあって、駅の壁画にはくじらが描かれています。


イルカは機嫌がよさそうに歌っています。



駅内には無料のロッカーが設置されています。

(百円リターン式)


無料のロッカーが設置された駅を初めて見たかもしれません。

大荷物を預けて散策できる、観光客に優しいサービスです。



道の駅へは太地駅からバスが発着しています。


ネコバスではなくクジラバス。


くじらのまちに来たので、

道の駅でくじらの竜田揚げ定食をいただきました。


くじらを食べたことがない人もいらっしゃると思いますが、

想像以上に食べやすいですので機会があればご賞味ください。

高たんぱくで鉄分も豊富です。


直売コーナーでは赤身やコロ(皮下脂肪)など

くじらの様々な部位や加工品が販売されています。

私の好きな部位はとろける触感の鹿子です。


道の駅周辺にもくじらに関する施設が点在しています。


こちらは悠々と泳ぐくじらのモニュメント像です。


写真では分かりづらいですが、

実物大かと思うくらい大きいです。


他にもくじらの博物館やくじらの骨でできた鳥居のある神社など

くじらと共に生きてきた人々のくじらへの想いが伝わってくる施設が

ありますので、バスで周遊するのも楽しそうです。


■ おまけ


きのくに線の旅では、駅から徒歩で行ける

海の見える温泉宿に宿泊しました。


きのくに線沿線には白浜駅や紀伊勝浦駅など

近くに温泉施設のある駅がいくつもあります。


宿で寝ていると、突然のけたたましい音で目が覚めました。


カーテンを開けてみると…


窓の外には、世にも美しい朝焼けが…!


音の正体は鳶の鳴き声でした。

まるで鳶が海から朝日が昇る瞬間を教えてくれたかのようでした。


鳶の鳴き声で、セットした目覚ましより早く起きて

絶景の日の出を拝む、貴重な体験ができました。


…なんてことを書いていたら、こんな事件が…。

好意を抱いたからと言って好意で返ってくるとは限らない。

…日頃の行いかな…。



大自然を身近に感じられる紀勢本線の旅は後編に続きます。


 (初回公開日:2024年09月06日 )

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