【漫画】「世界 宇宙船エンライトメント号滞在記」

 シリーズ漫画の「宇宙船エンライトメント号」です。


「一匹狼」は狼の孤高のイメージが生み出した言葉で、

実際は群れで狩りなどの行動をするのですが、

現状に不満を持つ羊さん(見えなくても羊です)は

真実を調べもせず聞きかじりの漠然とした印象のみで

他の集団は自分にはないものを持っていると誤認してしまったようです。

隣の芝生は青く見えるものです。



以前、海外旅行をした際に、

どの旅行ガイドブックでもスリにくれぐれも注意せよと特記されている

某国地下鉄のホームにて、どうしようもない眠気に襲われ、

睡眠欲を何より最優先する私は(とことん車の運転に向いてない…)、

すべての荷物を持ったままベンチで眠りこけました。


起きたらパンツ一丁になっててもおかしくない状況だったものの

パスポートも財布も帰りの航空券も何一つ盗まれておらず、

街を歩いているとへらへら笑いながらニーハオ!シェイシェイ!と

叫ばれていたけど(アジア人を見かけたらとりあえずニーハオ…)

旅行客狙いの犯罪は少ないのかもと感心しましたが、

私が貧しそうで盗るものがないと判断されたのだと気づきました。

事実、その時の財布には日本円で50円程度しか残っていませんでした。

貧相な見た目で初めて得をした瞬間です。


盗人も相手を見て判断すると学びました。

例えばマッチョな巨漢なら反撃を恐れて犯罪者は近づかないので

どの国に行っても治安がいいと感じるでしょう。


運が良かっただけで、今思い出すとぞっとする若気の至りです。


 (初回公開日:2024年11月28日)

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