【小ネタ】「タイトルで楽しむ読書の秋」

最初に旧ブログで投稿した時期が秋だったのでこのタイトル

…と思ったら秋とは言い難い時期に投稿していました。謎。


小ネタ記事です。

 今回は同じテーマの書籍を並べてみる企画です。


頭でっかちでしっぽの生えたチーバ君の親戚に見える。


…だから何?と言わないで…。



■ こんなにある…邪馬台国関連書籍


女王卑弥呼が治めたとされる古代都市・邪馬台国は

私が子供のころからその所在地については未確定で、

現在に至るまで議論は続いています。


漫画を描く題材として邪馬台国の資料を探していると、

その位置について異なる説の書籍が数多く出版されていることを発見したため

各地の力説が込められたタイトルを並べてみたら

私が描く漫画よりも面白いのではないかと思った次第です。


では、実際の書籍のタイトルから

邪馬台国伝説の残る地を巡ってみましょう。



■ 邪馬台国=畿内説


邪馬台国の位置については畿内説と九州説が主力で

学校で使う歴史の教科書でも触れられています。


しかし今回、邪馬台国関連書籍を探してみたことろ、

畿内説を主張する書籍は九州説に比べ少数でした。


これはヤマタイとヤマト(大和=奈良)の発音がほぼ同一なので

畿内説は揺るぎないと余裕かましているのか

わざわざ書籍にするまでもないとの判断かもしれません。


事実、歴史上長らく邪馬台国は奈良にあったとされていて、

九州説が論じ始められた時期は江戸時代からだそうです。


邪馬台国の候補地・纒向遺跡 (シリーズ「遺跡を学ぶ」) [ 石野博信 ]


纒向遺跡は、奈良県桜井市にある国の史跡で、

桜井市のマスコットキャラクターは「ひみこちゃん」です。

YouTubeでは邪馬台国の所在地についての説に触れた公式アニメ

「占え!ひみこちゃん!」が公開されています。



■ 邪馬台国=九州説



畿内説の書籍数に比べると、

九州説に関する本は豊富にありました。


【中古】 邪馬台国は九州にあった: 一支国放射状方式による解読法


畿内説を紹介する書籍のタイトルが「邪馬台国の“候補地”」と

謙虚だったのに対し、

九州説はタイトルで堂々と「あった」と断言している力の入りよう。


九州と一口に言っても広大で、具体的に今の地名だとどこにあたるのか

ということについては、九州内でも諸説あるようです。

邪馬台国は99.9%福岡県にあった ベイズの新統計学による確率計算の衝撃 (推理・邪馬台国と日本神話の謎) [ 安本美典 ]


99.9%福岡県にあった…。


【中古】 邪馬台国が見つかった 「吉野ヶ里」現場からの報告 / 佐賀新聞社, 角川書店 / KADOKAWA [文庫]【ネコポス発送】

邪馬台国が見つかった と認定してしまった佐賀県の吉野ケ里遺跡も

邪馬台国の候補地として発掘調査が続いています。



我がふるさとは邪馬台国 長崎・松浦/坂本峰月【1000円以上送料無料】


佐賀県の隣、長崎県も邪馬台国だそうです。


【中古】 邪馬台国は熊本にあった! 「魏志倭人伝」後世改ざん説で見える邪馬台国 / 伊藤 雅文 / 扶桑社 [新書]【ネコポス発送】


熊本にあった…。


邪馬台国女王の都遂に解明!! それは紛れも無く熊本県旧玉名郡付近に在った[本/雑誌] / 吉野満昭/著


紛れも無く熊本県旧玉名郡付近に在った…。



このように市町村単位で邪馬台国の候補地とする書籍もありましたが、

多すぎるので紹介を見送りました。


邪馬台国は別府温泉だった! 火山灰に封印された卑弥呼の王宮 (小学館新書) [ 酒井 正士 ]


別府温泉(大分県)だった…。



邪馬台国は宮崎市にあった! [ 土田章夫 ]


宮崎市にあった…。


神武天皇が攻めた「卑弥呼の邪馬台国」は鹿児島にあった! (〈真説〉日本誕生) [ 加治木義博 ]



鹿児島にあった…。



…と、このように九州の全県がかつての邪馬台国として

立候補しています。

九州説も一枚岩ではないようです。




■ その他の候補地



私が学生の頃に歴史の授業で学んだ教科書には

畿内説と九州説の二つだったのですが、

「魏志倭人伝」の地理に関する記述を読み解くと

四国、特に徳島説もありえるそうです。


【中古】 邪馬台国はまちがいなく四国にあった


まちがいなく四国にあった…。



他にもこんな説が…。

新説邪馬台国山陰説 論点整理 新しい古代史研究のフィールド さまよえる邪馬台国/田中文也【1000円以上送料無料】


なんと山陰説もあるようです。

私が学生の頃は二か所だった候補地は月日を経ても断定されることはなく

逆に西日本全域に広がっていました。



何が発見されると正式に邪馬台国の位置が確定となるのかは

私には分かりませんが、各地元の強い郷土愛に敬意を表し、

発掘作業が進んでもこの先も謎の古代ロマンとして

未来永劫結論の出ないままでいいような気がします。




最後に、新たな説をご紹介します。


邪馬台国は存在しなかった [ 田中英道 ]


…邪馬台国は存在しなかった…。


(初回公開日:2024年11月30日)

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